プロローグ
ヘリック共和国とネオゼネバス帝国との戦争から数年後。
「西方{エウロペ}大陸」はヘリック共和国と同盟を結んだガイロス帝国の支援を受けながら独立への道を進み始めた。
ガイロス帝国系の軍事企業「ヴェルザール社」。
ガイロス製ゾイドを製造する他、西方大陸の治安維持の支援などを行っていた。
当初は侵略戦争を起こした国の企業と言うことで多くの反対はあったものの、ヘリック共和国からの助けや西方大陸への社会的支援などを経て、徐々に信頼関係を深めていった。
そんなある日に事件は起こった。
西方大陸は各地に古代のオーバーテクノロジーが眠る遺跡の多い土地である。
西方大陸戦争から十数年経ったが、まだ見ぬ遺跡が多くあると言われている。
そのような未発掘の遺跡の崩落が相次いで起こった。
それも大陸各地で短期間にだ。
疑問に思った遺跡調査チームは数点の中から3カ所の崩落した遺跡を調査したところ、どこも爆弾による人為的な崩落である事が判った。
この事を重大な事態として、調査チームは各所に「発掘現場の護衛」と「追跡調査」を依頼した。
当然、治安維持を担っている「ヴェルザール社」にも依頼があった。
依頼を受けたヴェルザール社は、「追跡調査」のために独自の部隊「フォースクルセイダー」を結成させた。
正規兵・傭兵との混成部隊は当初は様々な方面で不安視をされるも、実際には早期の発見及び駆逐を遂行して戦果を挙げていった。
そんな中で、「とある遺跡に見たことの無いゾイドが群れている」という報告を受けたフォースクルセイダーは現場に向かった。
当初は新種ゾイドの発見と思われていたが、現場に到着するとその様相は一変する。
砲撃を仕掛けてきたのだ。
謎のゾイドは明らかに人為的に改造された戦闘ゾイドであった。
激しい戦闘の後、撃破された謎のゾイドを回収するとデータ内に「リメインズ・ラボラトリー」という組織名らしき文字が残されていた。
これを機にフォースクルセイダーには、所属不明の組織「リメインズ・ラボラトリー」の追跡・その駆逐を最優先事項任務として与えられた。
リメインズ・ラボラトリーとは一体?
多くの疑問を残し、西方大陸の地で新たな戦いが始まった。